メインクーンなので毛が多いのですが、最近肛門の周りの毛がとても臭います。以前はそんなことなかったです。トイレの後自分でいつも舐めてきれいにしているのですが。
(ねこははさん)
猫肛門周りのにおいの原因としては、肛門腺液や便など消化器系に関するもの、泌尿器系疾患によるもの、生殖器系疾患によるものの3つの可能性が考えられると思います。
猫の肛門の4時と8時の位置に開口している分泌腺を“肛門腺”といいます。肛門腺内には強烈なにおいの液が分泌され貯留しており、通常排便時に排出されますが、極度の興奮時などに排出されることもあります。このようなきっかけで一度被毛に付着したにおいは、よくシャンプーしない限りなかなか落ちないものです。
また、肛門腺の開口部が詰まり、肛門腺が破裂したり、他の場所から漏れ出るようになっても(瘻管形成といいます)においを感じますが、こうなった場合は今すぐ治療が必要です。便が付着した場合にもかなりにおうと思われますが、便の硬さが正常ならば、におうほど肛門周りの毛に付着するとは考えにくいですね。
泌尿器系疾患、生殖器系疾患の場合も治療が必要です。膀胱や尿道が細菌感染を起こして尿中に膿が混ざる膿尿では、独特の尿臭があります。メスでは、子宮が細菌感染を起こす子宮蓄膿症になり、陰部からおりものがあり、悪臭が感じられる場合もあると思います。
一度シャンプーして被毛を清潔な状態にし、それでも繰り返しにおいが出てくるようならば早めにかかりつけの動物病院で受診されることをおすすめします。
(回答:Tokyo Cat Specialists 院長 山本宗伸先生)
実は、猫ちゃんのおしっこには健康のサインがいっぱい。だからこそ、清潔で快適なトイレ環境を整えてあげることが大切です。
「ニャンとも清潔トイレ」は、獣医師の98%が推奨※。お手入れが簡単で、おしっこチェックもラクにできる、猫ちゃん想いのシステムトイレです。子ねこから大型猫ちゃんまで、好みに合わせて選べる豊富なラインナップをご用意。ぜひチェックしてみてください。