「ニャンとも清潔トイレ」に関する事業は、2024年6月より花王株式会社からエステー株式会社に事業譲渡されました。
7カ月のメス猫です。お尻から少し粘りのある黄色い液体が出て、かなりきついにおいがします。犬には、このような液体が出ることは知っていますが、猫にもあるのでしょうか。病気ではないか心配です。
(まきどんさん)
肛門から粘液が出ている原因としては、以下のようなものが考えられます。
軟便のときや下痢をしているときは、腸の粘液やゼリー状の液が出てしまうことがあります。これらが肛門につくと、気にして、肛門部分をグルーミングしたり、擦ったりします。排便後は、肛門部分をやさしく洗い、軽く消毒しましょう。また、動物病院で、軟便や下痢の根本的な治療を必ず受けるようにしてください。
消化管内寄生虫がいるか否かは、糞便検査を受けることでわかります。寄生しているようなら、駆虫薬を飲ませましょう。
肛門嚢腺とは、肛門の両側に対をなしている袋で、肛門外側縁に開口部があります。この腺の分泌液には、においつけの役割があります。また、恐怖を感じたときに分泌するともいわれています。この肛門嚢腺液がふだんから分泌されているとすると、肛門嚢腺が中で化膿して、膿汁が出ているのかもしれません。ひどい場合には、腺が破裂し、周囲の組織が壊れてしまうことがありますので、かかりつけの先生の診察をお受けください。
肛門からということですが、雌猫は膣と肛門が近いことから見間違えている可能性もあります。子宮蓄膿症といって子宮に膿がたまる病気があり、この場合は緊急で手術が必要なこともあります。
(回答:Tokyo Cat Specialists 院長 山本宗伸先生)
ご存知でしょうか?猫は痛みや不調を、仕草や行動で表しにくい動物です。時には、「おしっこの変化」に表れているのに、飼い主さんがそれに気づくことができていないことも…
おしっこの変化に気づけるように、毎日のトイレのお世話時に「おしっこチェック」を習慣にしてみませんか?実はカンタンにできちゃうんです。