「ニャンとも清潔トイレ」に関する事業は、2024年6月より花王株式会社からエステー株式会社に事業譲渡されました。
10歳のペルシャ(メス)です。2カ月ほど前に膀胱炎になりました。薬を飲んで治りましたが、その後また尿の出方が悪く、しょっちゅうトイレに行くため、それまで飲んでいた薬より少し強い薬を飲ませて、今のところはそれで症状が治まっています。
ただ、ひとつ心配なのは、それまでとおしっこを出すときの姿勢が変わってしまったことです。以前はふつうに座ってしていたのが、しっぽを持ち上げて、トイレのまわり中にひっかけるようになってしまったのです。膀胱炎になったことで、おしっこの出方が悪くなってしまったのでしょうか。また、人間と同じように、猫の膀胱炎もクセになってしまうのでしょうか。来年11歳になりますが、体力がだんだん落ちてきて、他の内臓などに悪い影響が出たりするのでしょうか?
(スモモさん)
猫の膀胱炎は、膀胱炎の原因をできる限り確定し、適切な治療と予防を行わなければ、再発を繰り返すことがよくあります。もうすぐ11歳ということですので、猫の下部尿路疾患(膀胱結石や、細菌性膀胱炎など)を調べなければなりません。また、診断には尿検査、超音波検査、レントゲン検査、尿の培養検査が必要になる可能性があります。全般的な血液検査を受けることもあるでしょう。
根気よく治療を続けることが大切です。必ず薬の容量や期間は獣医師の指示を守りましょう。
排尿姿勢の変化については、2つの原因が考えられます。ひとつは、膀胱炎を発症したことから、痛みによる記憶で排尿姿勢が変わってしまったということ。膀胱炎自体がストレスになっている可能性があります。膀胱炎による排尿姿勢の変化であれば、病気が完治し、しばらくすれば元に戻ると思います。
排尿姿勢が変わったもうひとつの原因は、テリトリーを示すスプレー行為です。砂やトレイの場所など、トイレ環境に変化はないでしょうか。テリトリーを主張している可能性がある場合には、「スプレー行為がつづく」「家中におしっこをする」の記事を参考になさってください。
【参考記事】
>猫のスプレー行動が続く
>オス猫が家中におしっこをする
(回答:Tokyo Cat Specialists 院長 山本宗伸先生)
ご存知でしょうか?猫は痛みや不調を、仕草や行動で表しにくい動物です。時には、「おしっこの変化」に表れているのに、飼い主さんがそれに気づくことができていないことも…
おしっこの変化に気づけるように、毎日のトイレのお世話時に「おしっこチェック」を習慣にしてみませんか?実はカンタンにできちゃうんです。