猫と暮らすお役立ち情報

獣医師が回答!猫のよくあるご相談/回答:山本宗伸先生(猫専門獣医師)Tokyo Cat Specialists 院長

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Q

猫の尿の色が濃い

6歳の雑種猫(オス)です。急にオシッコの色が濃くなったのですが、本などには「色が薄いと病気の可能性がある」と書かれていたりはするのですが、色が濃いことに関しては書いてないのです。色みはカボチャの煮物のような、茶色に近い濃い黄色です。
(ぽんこさん)

A 獣医師からの回答


1日も早く、かかりつけの病院で診察を

自宅でわかる尿の変化には、尿色、尿臭、尿量、濁りがあります。尿色には赤色尿、茶褐色尿、緑色尿、薄く尿臭がしない尿、混濁した尿があります。赤色尿には血尿、血色素尿、茶褐色ならビリルビン尿症、混濁していると多量の脂肪滴、結晶、膀胱炎、多量で薄い尿では飲水量が増している可能性があります。
 
カボチャの煮物のような茶色の場合、ビリルビン尿、あるいは脱水により尿濃縮が起こっている可能性があります。猫では尿にビリルビンが出ていれば、肝疾患か溶血性貧血が疑われます。
 
眼の白目を見てください。黄疸、もしくは可視粘膜色が白く、貧血が出ているかもしれません。考えられる病気には胆管肝炎、胆道系の閉塞、溶血性貧血などがあります。手遅れにならないうちに、1日も早く、かかりつけの病院で診察を受けることをおすすめします。尿検査、血液検査、腹部エコー検査、状況により肝生検が必要になる可能性があります。

(回答:Tokyo Cat Specialists 院長 山本宗伸先生)

 

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