「ニャンとも清潔トイレ」に関する事業は、2024年6月より花王株式会社からエステー株式会社に事業譲渡されました。
猫は体の不調を人間のように言葉で訴えることができません。また、もともと痛みや不快感に対して辛抱強く、ひとりでおとなしくがまんしてしまうこともよくあります。そのため、飼い主が気づく頃には具合がとても悪くなっていて、動物病院に行ったときにはかなり病状が進行していた、ということも少なくありません。
しかし、愛猫はその前に不調を訴えるシグナルをきっと出していたはずです。愛猫の不調を早期発見できるのは、一緒に暮らしている飼い主にほかなりません。日頃から愛猫の様子をしっかりと観察して、体調の変化を見逃さないようにしてください。
普段から昼間でもおとなしく寝ていることが多い猫では、いつものようにただ寝ているのか、具合が悪くてじっとうずくまっているのかが、区別がつきにくいときもあります。異常を素早く発見するためには、猫の行動やしぐさを日頃からよく観察しておくことが大切です。
猫は習慣的に行動する動物です。いつものように起きてこない、なんとなく食欲がない、動きが鈍い、いつも以上に甘える、落ち着きがないなど、「いつもと違う」行動をとるときは注意が必要です。また、頻繁にあくびをしたり、やたらと頭をふったり、体の特定の部分をしきりになめたりかんだりするのも要注意。その状態が1日以上ずっと続くか、他に症状はないかなど、よく観察してください。
病気の兆候を素早く見つける一番のポイントは、普段の健康な状態をよく把握しておくことです。正常な状態がわかっていれば、異常かどうかを判断する目安になります。
愛猫との日頃からのスキンシップは信頼関係を深めるために有効ですが、健康管理のためにも週に一度は体のすみずみまでていねいに意識して触って、ボディチェックを行いましょう。眼、耳、鼻、口、お尻や陰部のまわりが極端に汚れていたり、不快なニオイがしたりしていないか、痛がる部分はないか、被毛のツヤや抜け毛の程度、皮膚の色や状態など、ささいな変化も見逃さないように、じっくりと観察してください。
排泄物は健康のバロメーターです。特に猫は泌尿器系の病気にかかりやすいので、普段から尿や便の色、量、回数、ニオイなどを細かくチェックしておきましょう。猫トイレの掃除は重要な排泄物チェックの時間でもあるので、しっかりと行いましょう。
監修:山本宗伸先生(猫専門獣医師)
ご存知でしょうか?猫は痛みや不調を、仕草や行動で表しにくい動物です。時には、「おしっこの変化」に表れているのに、飼い主さんがそれに気づくことができていないことも…
おしっこの変化に気づけるように、毎日のトイレのお世話時に「おしっこチェック」を習慣にしてみませんか?実はカンタンにできちゃうんです。