猫と暮らすお役立ち情報

猫の生活事典 監修山本宗伸先生(猫専門獣医師)TokyoCatSpecialists院長

猫の生活事典 監修山本宗伸先生(猫専門獣医師)TokyoCatSpecialists院長

猫の生活事典 監修山本宗伸先生(猫専門獣医師)TokyoCatSpecialists院長

猫の留守番

猫はひとりの留守番も余裕でこなす

もともと単独生活をしていた猫にとって、ひとりぼっちでの留守番もそれほど苦にはなりません。日中の大半を寝て過ごす動物ですから、飼い主の留守中もお気に入りの場所でうたた寝し、お腹がすいたらフードをつまみ、のどが渇けば水を飲み、思い出したかのように毛づくろいをして、再びうたた寝をする……、といった具合に、マイペースで飼い主の帰りを待っているようです。
 
しかし、母猫やきょうだい猫と離れたばかりの子猫では、ひとりぼっちになると、仲間を呼ぶためにミャアミャア鳴きながら、家の中を探し回ることもあります。離乳期でまだ普通のフードをひとりで食べられない時期は、あまり長時間家を空けないようにしましょう。
中には不安傾向が強い猫もいて、留守中の不安から鳴いたり、ゴミ箱を荒らしたり、粗相をしてしまったりします。

留守番中の楽しみを作ろう

いかに留守番中も寝てばかりといっても、留守番に退屈を感じることもあります。お気に入りのおもちゃを出しておいたり、上下運動できるスペースを確保しておいたり、猫が退屈しのぎに遊べる準備をしておきましょう。ただし、小さくて飲み込む心配があるものや、ひも状で首に絡むおそれのあるものは、留守中の事故につながりかねないので避けてください。

一泊二日くらいなら、留守番は可能

一泊二日程度の外出なら、十分なフードと水、清潔なトイレを用意しておけば、たいていの猫はひとりでもお利口に留守番できます。このとき、トイレは清潔にして出かけることが大切。きれい好きな猫では、汚れたトイレでは排泄しないで、ずっと我慢して膀胱炎になることもあるからです。一泊二日の留守番のときは、清潔なトイレを2つ用意できれば理想的です。
フードとたっぷりの飲み水も用意します。フードは缶詰などのウェットタイプよりも、変質しにくいドライフードのほうがよいでしょう。いつも食べ慣れているフードを用意してください。


また、猫は自分が快適な場所を探す天才ですが、夏場はエアコンを除湿か微弱にかけておくとよいでしょう。通風のために窓を細く開けて出かけてもよいのですが、猫はわずかなすき間からも脱走してしまうことがありますし、防犯上のこともあるので、エアコンなどで温度や通風を調節したほうが何かと安全です。冬場は猫のお気に入りの場所に、毛布やタオルなどを用意します。

帰宅後は、たっぷり遊んであげよう

家族全員が忙しくふだんから留守がちで、帰宅後もあまり愛猫と接する時間が少ないと、猫も心身面でストレスを感じるようになります。帰宅後は、一緒に遊んだり、声をかけながら撫でたりして、愛猫とのスキンシップも大切にしてください。

監修:山本宗伸先生(猫専門獣医師)

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